プロの通訳者を目指す前に知っておきたい3つのこと

通訳コーディネーターが感じる矛盾

こんにちは、英語コーチJunです。

以前、ご依頼を受けた企業と通訳者や翻訳者の橋渡しを する「通訳・翻訳コーディネーター」のお手伝いをしていたのですが、その仕事をしていて、いつも感じていた矛盾がありました。

それは、

私たちのように、通訳・翻訳をコーディネートする会社は、いつも、「通訳者や翻訳者が足りない・・・」と嘆いています。

一方で、通訳者や翻訳者のフリーの方は、「通訳者や翻訳者として働きたいけど、仕事がない」と嘆いています。

どうしてこういう矛盾がおこるのでしょうか?

答えは簡単です。
・企業が求めている通訳者・翻訳者は、経験豊富の方なのに
・一方、経験の少ない通訳者・翻訳者には、経験を積む場所がないからです。

職人といわれる、料理の世界やお花の世界など、多くの人は、独立する前に、師匠の下で、修行して技術を身に着けますよね。

通訳、翻訳業界では、特に、私が住んでいる広島のような地方では、フリーでやっている方がほとんどなので、師匠の下で、修行をするチャンスがないんです。

唯一あるとすると、企業内の通訳者になって、そこで、技術を学ぶことですが、それも残念ながらチャンスは限られています。

では、個人レベルで、できることは、何もないのでしょうか?

そこで、今日は、通訳に興味がある人、通訳を目指している人に知っておいて欲しい3つのこと、つまり、

①通訳者に向いているのは、どんな人?
②通訳者を目指す人におススメの本
③通訳者が身に着けるべき武器とは?

をお伝えしますね(^^♪

通訳者に向いているのは、どんな人?

通訳者に向いている人は、ズバリ、

「ずっと、勉強し続けることができる人」です。

というのも、多くの人が英語力が高ければ、簡単に通訳ができると思っているんですが、そんな事ないんです!!

母国語で考えたらよくわかると思います。

私達は、日本語ぺラペですけど、例えば、「車の専門用語」とか「経済の用語」とか言われても「??」ですよね。

それは、通訳者さん達も同じで、どんなに英語力が高くても全ての専門用語を英語で把握している人なんていないんです。

では、どうするかというと、通訳者さんは、依頼を受けたあと事前に沢山の準備をします。

私がいたような通訳コーディネートの会社では、通訳を依頼すると通訳当日までに、本番で使うときの資料や、それに関するあらゆる入手できる資料(日本語や英語の)を通訳者さんに送ります。

そして、通訳者さんは、本番までに、その資料から、当日使う知識や専門用語を調べたり、覚えたりするんです。

ただ、この資料が2~3枚程度ならいいんですが、膨大な資料を渡されることもしょっちゅうで、時には、A4で100枚以上あったり、本がまるまる一冊の場合もあるんですΣ(・□・;)

そのうえ、それらの資料は、本番直前に送られることもしばしば。

私は、その資料を送る仕事もしていたのですが、「この膨大な資料を2~3日でどうやって予習するんだろう、通訳者さんって本当に大変な仕事だな」って思っていました。

つまり、通訳という仕事は、英語を身に着けたらおわりではなく、こんな風にずっと勉強をやり続けなくてはいけない、職業なんですね。

通訳者を目指す人におススメの本!!

この話をきいて、通訳の事をもっと知りたいと思った人におススメなのがこの本です。

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)/新潮社

¥562
Amazon.co.jp

ちょっと変わったタイトルですが、ロシア語の同時通訳をされていた米原万理さんが自分の経験をもとに、同時通訳の内幕を語っていて、おもしろいんです。

この本の中で、私が好きなのは、米原さんが難しい会議通訳の仕事を引き受け、その仕事の当日までの不安な気持ちをこう表現しているところです。


ちょうどジェットコースターに乗って、徐々に高所に登っていく時に感じる後悔と恐怖の念に似ている


でも、通訳の仕事を終えたあとは、


旧勾配を猛スピードで下がっていく時にも似た、恐怖と快感がないまぜになった気分と、終わった時の爽快な安堵感がくせになって通訳をやめられなくなる

この本を読んだとき、私は英語は好きだけど、通訳は向いてないと思いました。

だって、ジェットコースターがめちゃくちゃ苦手なので(笑)

「勉強をするのが好きで」かつ「ジェットコースターが好きな人」は、是非、通訳者を目指してくださいね(^^)/

通訳者が身に着けるべき武器とは?

ここまで、記事を読んで、それでもやっぱりプロの通訳者になりたいという人に、身に着けていただきたい武器は、「英語力」と「専門知識」です。

英語力は、あたりまえですが、それにプラスどんな分野でもいいので「専門知識」をもっていたら、かなりの武器になります。

例えば、あなたが、医療関連の会社で通訳者を探しているとします。

・元薬剤師で、経験の少ない通訳者と
・医療知識のない、経験の多い、通訳者・翻訳者がいたら、

元薬剤師の通訳者に頼みたいと思いませんか?

最初は、日本語でもかまわないので、 医療、機械、車の部品、経済のことなど、自分の興味があることで、この分野に関しては他の人には、負けないという知識を身に着ければ、将来、通訳者になった時にベテラン通訳者に対抗できます。

そして、日本語で身に着けた専門知識を、今度は英語で勉強すると、英語だけ勉強するよりモチベーションもあがり一石二鳥ですよね♪

応援クリック(写真)↓↓ありがとうございます

にほんブログ村 外国語ブログへ

にほんブログ村


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください