以前、TOEICの単語の勉強法に関する、こんな記事を書いたのですが、
英語コーチが教える、TOEIC英単語の効率的な覚え方
今回は、何度見ても、どうしても覚えられない英単語を覚える時の裏技を、3つ紹介しますね。
裏技1:視覚を使う
こんにちは、英語コーチのJunです。
TOEICの単語帳を使って英単語を覚えるとき、単語をみながら、音声を聞いて、つまり聴覚(耳)を使って覚えていると思うのですが、どうしても覚えらない単語には、これに視覚(目)を足してあげるといいんです。
そして、このときに、使う裏技とは、誰もが一度は使ったことがある「Google検索」です。
やり方は、簡単。
・まずgoogleを開き、検索ワードに、覚えられない単語をいれます
・次に、画像検索をするだけです。
この裏技は、「パート1:写真描写問題」の単語を覚えるのに特に有効で・・・
例えは、TOEICのパート1ではおなじみ、”curb(縁石)”という単語を覚えたいとします。日本語でもなかなか縁石という言葉は、使わないので、覚えにくいですよね。
ということで、この ”curb” を検索ワードにいれて、画像を検索します。
すると、こんな感じの写真がいくつもでてくるんです。
沢山の画像が一気にでてくるので、脳にも記憶に刻まれやすいんですね。
そして、こんな風に単語を画像で頭に入れておくと、TOEICのテストで、実際に縁石の写真が出てきたとき、みた瞬間に、日本語の縁石はでてこなくても、頭に”curb”が浮かんできます。
単語を暗記するときの息抜きにもなるので、ぜひ、試してみてください。
裏技2:語源で覚える
日本語でも、漢字の部首を覚えたら、漢字がぐっとわかりやすくなりますよね。
例えば、魚編の漢字は、「 鯏 (あさり)、 鯵 (あじ)、 鮎 (あゆ)など」魚の名前を表しているってわかりますよね。
ざっくりいうと、こんな風に、 英語にも漢字でいう編(へん)などにあたるものがあり、これが語源です。
実際の単語で説明した方がわかりやすいと思うので、語源とそれを使った単語をいくつか紹介しますね。
例えば、「en」について説明すると。
”en”の語源の意味は、「~の状態にする」です。
これを使った英単語が
・encourage ⇒en+ courage (勇気のある状態にする⇒勇気をあたえる⇒勇気づける)
・enable ⇒en+able(できる状態にする⇒~できるようになる)
・ensure ⇒en+sure(確実な状態にする⇒確実にする)
”en”の後ろの単語は、中学で習う簡単な単語ばかりなのに、”en”がついただけで、難しい単語に見えてしまってるんですね。
そして、 ”en” の語源を知っていたら、単語全体の意味も予測できます。
なんとなく、語源の使い方がわかってきましたか?
では、次は、最初に語源の意味をヒントで与えるので、単語全体の意味を考えてみてください。
・contract (ヒントtractは、ひっぱる)
・conflict (ヒントflict は、ぶつける)
・correspond (ヒントrespondは、応じる)
※ ”co”の意味は、「ともに」です。
↓
↓
↓
正解は、
・contract (お互いに引き寄せる⇒合意する)
・conflict (ともにぶつける⇒対立・衝突)
・correspond (ともに応じる⇒一致する)
※今回の、「co」は、その後に子音がつくことで「con、com、col、cor」の形に変化しています。
語源を使って、意味を推測するって、クイズみたいで楽しくないですか?
全ての単語に語源があてはまるわけではないですが、語源から意味が推測できる単語もたくさんあるんので、どうしても覚えられない単語は、一度語源を調べてみると、ただアルファベットの羅列を覚えるよりは、覚えやすいかもしれません。
この本のような、語源の本を家に1冊置いていると、辞書替わりに使えて便利です。
裏技3:ルー語で覚える
TOEICを勉強されている方なら、ご存じの人も多いと思いますが、TOEICの書き込みドリルの著者で、企業や大学で英語の研修講師をされている早川 幸治さん(ニックネームJayさん)が以前こんな面白い本を出版されていました。
「英単語おぼえ放題 口からスラスラ ビジネス英語500」
皆さん、ルー大柴さんは、ご存じですよね?
この本は、なんとルー大柴さんが使う「ルー語」のメソッドを使った単語張なんです。

「ルー語」とは、つまり、「藪からstick(棒)」みたいに、日本語に英語を混ぜる言葉です。
ルー大柴さんを見ていると、違和感がありますが、そういえば、私も以前留学していた時、私のまわりには、日本語を勉強しているアメリカ人が多かったので、日本語に英語を混ぜて話してました。
例えば、
”You think so でしょう?”
「あなたもそう思うでしょう?」みたいなニュアンスです(笑)
今思うと、これが結構楽しかったんです。
それ以外にも、そのころ、日本人同士でも、日本語のなかに発音しにくい副詞をいれて話すのが何故か流行っていて・・・
例えば、
”昨日の講義には、approximately(おおよそ)50人ぐらいの人がいたよ”
などの、会話をしながら、いつの間にか単語を覚えていました。
もし、TOEICを一緒に勉強している友達がいたら、こんな風に
”それって、eventually(最終的には)には、納得したんでしょう”
みたいな感じで、ルー語で遊びながら単語を覚えるのも結構楽しいですよ。
今回は、少しイレギュラーな単語の勉強法を紹介しました。今やっている単語の勉強に行き詰ったり、飽きたりした場合は、試しにチャレンジしてくださいね。