TOECIのリスニングの罠
レッスンを始める前に、リスニングの特に、パート3&パート4で点数が取れないと悩んでいる生徒さんにこんな質問をします。
公式問題集のパート3の解説編を見せ、「この会話を英文(スクリプト)を見ながら、訳してください」
すると、ほとんどの生徒さんが、唖然とするんですね。
というのも、英文を見ながらでも、訳せないので(;^_^A
これがTOEICのパート3&パート4の罠なんです。
つまり、英文を見て、意味がわからな文章を耳で聞いて理解できるわけないですよね。
ということは、TOEICのリスニングのスコアアップのために最も重要なことは、
英語の音を耳で聞き取る能力ではなく、リーデイング力や単語力にあるんです。
そこで、今日は、TOEICの公式問題集を使った、リーディング力や単語力をアップするための復習方法を紹介しますね♪
必要な3つのステップ
TOEICの勉強を始める、ほとんどの人が、公式問題集1~4のどれかを購入しますよね。
TOEICを短期間で、スコアアップしたいなら、公式問題集を解いたあと、 「解答をみて、正解・不正解で一喜一憂するで終わり」ではなく、公式問題集をしっかり復習しましょう。
具体的な復習のやり方は、以下の3つのステップです。
①会話文を理解する(精読)
②ストーリーを確認
③音読をする
ステップ1:精読
パート3&パート4の精読で、私がオススメしている方法は・・・
まず、公式問題集の解答編をみて、知らない単語には、青で線を引きます。
次に、その近くに、今度は赤のペンで意味をかきます。
単語の意味を赤で書くのは、こちらの暗記下敷きを使うと、意味が隠れて即席単語帳ができるからです。
熟語などにも注意し、日本語訳を参考にしながら、意味をしっかりとっていきましょう。
ステップ2:ストーリーを確認
TOEICの問題は、会話文の抜粋がただ載っているだけではなく、きちんとしたストーリーになっています。
例えば、こんな感じです。
①問題提起「注文した商品が届いていません」
②返答「在庫切れで、明日には、入荷があります」
③新たな問題「今週末の夕食会にどうしてもその商品が必要なんです」
④解決策の提案「食器が届いた日に、発想しますので、夕食会には間に合いますよ」
違うパターンとしては、①~③まで同じで、最後の④の解決策が「近くのお店で買うので、商品はキャンセルして返金してください」とかです。
TOEICでは、似たようなストーリーがでてくるので、精読したあと、このストーリーを覚えておくと、本番のテストで、リスニングの流れが予測できるので、スコアップにつながります。
ステップ3:音読
会話文を精読して、内容(ストーリー)を理解したうえで、次は、リスニング力を鍛えるために、音読をしましょう。
方法は、一番簡単なのは、「リピーティング」といって、最初に英文を聞き、その後に、英文を繰り返して読み上げる方法です。
他にも、「オーバーラッピング」、つまり、スクリプトを見ながら音声に合わせて、英文を読み上げる方法や「シャドーイング」、つまり、スクリプトを見ずに、聞こえた音声をほぼ同時に口頭で再現する方法があります。
ただ、慣れるまでは、リピーティングを一人で練習するのは、なかなか難しいと思います。
そこで、紹介したいのがこちらの本「TOEIC(R)L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1」です。
この本は、1日にパート3の会話、またはパート4のトーク1本に、取り組むプログラムで、毎日20分、1週間に6日やると4週間で終了できるようになっています。
私がこの本をすすめるのは、問題集を解いていく流れが、私が説明したステップの流れと同じだからです。
そのうえ、会話やトークの内容やポイントを音声で、先生が解説(しかも大s花弁で面白い)してくれるのでわかりやすいし、音読も音声にポーズが入っているので、一人でも練習しやすいんです。
そして、これ以外の特徴としては、タイトルにもなっている「鬼の変則リスニング」といって、問題の音声が、通常の2.5倍の速さで流れます。(ノ゚ο゚)ノ
それから、2倍⇒1.5倍⇒等倍⇒0.7倍 と速度は落ちていくのですが、公式問題集にはない、速さの違う音声を堪能できるんですね。
私自身は、2.5倍の鬼束は、早すぎて勉強というよりクイズをやっている感覚で楽しめました。
ちなみに、鬼束で聞くメリットは、この速さで耳が慣れると、通常のTOEICのリスニングの速さがとてもゆっくり感じることです。
ただ、等倍でもよく聞き取れないという方は、0.7倍速の音声も入っていますので、無理に早い音声を聞くより、しっかり聞き取って音読することに集中してくださいね。
音読は、地道な作業ですが、確実に効果があるので、(公式問題集のリスニングを5回づつ音読して、100点リスニングのアップした人もいるんです)、是非、挑戦してみてください。