こちらのHPでも以前紹介した、韓国で販売されている、TOEICテストの既出問題集、いわゆる、日本では流出していない、TOEICの過去問↓

リスニングだけでも、1000問(テスト10回分)あり、かなり解きごたえがあります。
この問題集をやりながら、思ったのが「リスニングセクションのパート2の問題がどんどん進化していってる」ということです。
そして、生徒さんでも、パート2が苦手という人って意外と多いんですよね。
2016年の新形式になってから、TOEICを受けてない方は、「パート2って、一番簡単なセクションでしょう?」と疑問に思ったかもしれません。
そんな方のために、進化しているパート2について、解説したいと思います。
パート2:応答問題とは?
こんにちは、英語コーチJunです。
そもそも、パート2:応答問題とは?
「1つの質問または文と、それに対するA~Cの応答がそれぞれ放送され、質問に対して最もふさわしい応答を選ぶ」という問題です。
以前のパート2は、質問の最初の疑問詞(what, why, when等)への直接的な応答がほとんどだったので、疑問詞さえ聞き取れれば、ほとんどの問題は答えられました。
例えば、「Where⇒場所を答える」、「Who⇒人名を答える」、「Why⇒理由を答える」等です。
ただ、2016年に形式が変わってから、このような直接的な応答の問題は、極端に少なくなり、選択肢の中に、直接的な応答がない問題が増えてきたんです。
例えば、
”Who’ll pick up Miss. Tanaka from the airport?”
「誰が、田中さんを空港に迎えにいきますか?」
という質問に対して、
”She’s taking a taxi.”「彼女は、タクシーに乗ります(つまり迎えは不要だ)」
という選択肢を選ぶという問題です。
つまり、対話の流れとして自然な選択肢を選ぶというパターンです。
このパターンが、パート2を難しくしているんです。
パート2を制するものは、リスニングセクションを制する
「パート2を制するものは、リスニングセクションを制する」
これは、あくまでも私の持論なのですが、最近パート2がやたら難しくなってきたのは、受験者のメンタルが試されているきがします(笑)
というのも、リスニングセクションは全部で46分ぐらいなのですが、この46分間集中力を保ち続けるのは、かなり大変です。
テストは、最初に、「パート1:写真描写問題」から始まり、この最初の6問は、始まったばかりなので、意外と集中力は保てます。
次に、パート2が25問続くのですが、ここでわからない問題や自信のない問題が、立て続けに起こると、心が乱れるんです。
そして、ここで心が折れて、パート2の問題を引きづっていると、次のパート3の先読みもグダグダになってしまい、集中力もなくなり、もう取り戻せなくなります。
そうならないためにも、次にパート2の対策を紹介していきます。
あなたは、パート2が苦手ですか?
「パート2が苦手かどうか?」TOEICは、自己採点ができないので、よくわからないですよね。
そこで、役に立つのが、TOEICのスコアシートです。
スコアシートのABILITIES MEASURED(アビリティーズメジャード・項目別正答率)の中には、以下の5つの項目があるのですが・・・
リスニング
TOEIC 公式HP
・短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる
・長めの会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる
・短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる
・長めの会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる
・フレーズや文から話し手の目的や暗示されている意味が理解できる
この中の、一番下の「フレーズや文から話し手の目的や暗示されている意味が理解できる 」の正答率が低い人は、パート2の直接的ではない応答問題が苦手だと思ってくださいね。
今度こそ、対策方法の紹介を・・・
対策①文法の知識をフル活用
パート2は、3つの選択肢から解答を一つ選ぶのですが、「これだ!!」という解答がなくても、消去法を使えば正解を導くこともできます。
その時に、注目してもらいのが、「主語」「時制」「文の形」です。
例えば、こんな問題
Q: The registration deadline is on Friday.
A: They arrived already.
韓国既出問題集
B: Yes, I’d like to.
C: Where did you hear that ?
「登録の期日は、金曜日です」という設問に対して、選択肢Aは、まず主語のTheyが意味不明なので、消去。
次に選択肢Bは、Yes/Noの質問文でもないのに、Yesって答えるのって、変なので、消去。
最終的に、残った選択肢Cが正解です。意味的にも、
「登録の期日は、金曜日です」に対して、
「どこで、聞いたの?」ってちゃんと会話になっていますよね。
こんな風に、対策①は、文法知識をフル活用して消去法でとくことです。
対策②パターンを把握する
2つ目は、地道に問題を沢山解いて、パターンを把握することです。
先ほどの問題のように、「登録の期日は、金曜日です」に対して、「どこで、聞いたの?」 と答える会話は、はじめて聞いたときは、不自然ですが、一度こういうパターンがあると分かると、次に同じ問題がでた時は、正解できる人が多いです。
そこで、次は、会話のパターンを日本語でいくつか紹介します。
Q「どっちの、プリンターをオーダーしたの?」
A「安い方」
Q 「今度の、パーティ、食べ物はこれで、十分だと思う?」
A「何人かの人は、ランチをもってくるらしいよ」
Q「明日、職場まで乗せていって」
A「私の車まだ、工場にあるんだ」
Q「どうして、総務部はそのメモを送ってきたの?」
A「メモ、受け取ったの?」
Q 「今回の会議の議長はだれですか?」
A「今回は、私、担当者じゃないの」
Q 「列車が1時間遅れるみたい」
A「クライアントが、予定を遅らせてくれないかな」
TOEICの問題としては、難しいですが、考えてみると普段の会話ってこんな感じですよね。
まとめ
最近のTOEICでは、パート2が以前に比べて難しくなっています。
ただ、本番で、パート2で失敗すると、そのまま心が折れ、その先のパート3&パート4まで、影響しかねないので、要注意です。
そこで、今回は、パート2の対策を二つ紹介しました。
1つは、文法の知識をフル活用して、消去法で答えを導きだすこと。
もう1つは、色々なパターンを把握することです。
知らないパターンが出てきたら、ノートにメモして、TOEICの直前に見直すとより効果的です。