
「日本人は、英文法にこだわるから、英語が話せない!!」
英文法については、昔から、よく議論されますが、TOEICの勉強を始めても、文法に苦手意識があり、つまずく人が多いのは、事実です。
しかし、私が声を大にして言いたいのは、
「英語を勉強するのに、文法は、超重要!!」
ということです。
というのも、私自身、英文法を軽視したせいで、かなり苦い体験をしたんです(;^_^A
あれは、高校時代にさかのぼります・・・
英語は、暗記科目?!

こんにちは、TOEICコーチのJunです。
高校時代の私は、考えながら問題を解いていく、理数系の科目が好きで、英語は、「英語=暗記科目」というイメージがあり、苦手な科目でした。
高校2年生ぐらいまで、大学へは、推薦でいくつもりだったので、苦手な英語は、評定平均を上げるため、定期テスト前に、教科書の訳を丸暗記する事で、3年間を乗りきろうと思っていました。
しかし、プロフィールで書いたように、悪夢の高校3年間から、人生をリセットするために、急きょ、アメリカに留学することに決めたので、まさかの苦手な英語に立ち向かわないといけない状態になったんです(;^_^A
でもそんな状態でも、当時は、「アメリカに行きさえすれば、英語は身に着く」と思い、英語が苦手(特に英文法)なまま、アメリカに旅立ちました。
英語は、ネィテイブから学ぶもの?!

全く英語が話せない状態で、アメリカに行った私ですが、大学の語学学校で、毎日大量の英語を聞いたり、アメリカで、生活することで、3ヶ月もすると、耳が慣れ、自分の言いたい事も少しづつ話せるようになり、こう思ったんです。
「やっぱり、英語は、リアルな英語をネィテイブから学ぶものだよね!」
なので、その時は、高校時代に文法を勉強してこなかったことを後悔することもありませんでした。
実は、後悔したのは、日本に戻ってからだったんです。
というのも、志半ば、(これについても プロフィールをご覧ください)、2年間で、日本に戻ったのですが、アメリカのCommunity College(日本の短大)も卒業したし、英語力にある程度自信があったので、早速、TOEICなどの検定試験を受けてたのですが、思うような点数が全然取れない!
それに、英語の会話は、理解できるのですが、本などの長文を読もうと思っても全然読めないし・・・
その時は、ただ、「きっと、私には、英語の才能がないんだ」と思い、英語は封印し、別の職業を目指しました。
そして、今ならわかるのですが、その時、私に足りなかったのは、「英語の才能」ではなく、「英文法」だったんです(笑)
英文法は、日本人の先生から学ぶべき?!

その後、フランス語に興味をもち、勉強を始めるのですが、その時も、「語学はネィテイブから学ぶもの」だと思っていたので、フランス語も最初から、ネィテイブの先生から学びました。
しかし、そこでまたしてもつまずき、少し考え方を変えて、日本人の先生に習う事に。
結果は、まさに「目からウロコ」で、日本語で教えてもらう事で、今までぼやっとしていた知識がはっきり整理され、超わかりやすかったんです。
そこで、一度封印した英語も、もう一度、英文法を中心に、日本人の先生の通信講座を申し込み、一から習いました。
すると、これ以上は上がらないと思っていたTOEICの点数も700点から800点後半に簡単にアップしたんです。
それに、苦手だった洋書も読めるようになりました。
そこで、初めて「高校の時に、もっと英文法を真面目に勉強しておけばよかった」って後悔したんです。
英文法はエレベーター?!
英語力を階段で表すと、楽々と上に階に行ける乗り物「エレベーター」が、「英文法」なんですね。
つまり、長い時間をかけて研究された、英語を読むためのヒントが集約されているのが英文法なので、これをマスターすると、簡単に上の階(英語力)にも行けるんです。
少し、具体的な例で説明しますね♪
英文読解が難しい理由の一つに、一つの文の中に主文の動詞らしきものが沢山でてくる事にあります。
例えば、この意味わかりますか?
”The excellent worker working as a temporary director started givging a presentation.”
この文の中には、主文の動詞らしきものが
①working
②started
③giving
と3つでてきますが、どれが主文の動詞でしょうか?
文法を知っていたら、②startedが主文の動詞であることは、すぐにわかります。
というのも、①workingと ③giving は、主文の動詞なら進行形の形をとるbe動詞が必要なので、主文の動詞ではありません。
そうすると意味は、
”The excellent worker working as a temporary director”
「臨時責任者として働ている優秀な従業員」が主語になり、
”started givging a presentation.”
その従業員が 「プレゼンテーションを始めた」という意味になるんですね。
これを英文法を知らずに、感覚だけで、主文の動詞を見つけ、訳そうとすると、正解にたどり着くまで、どれだけの時間がかかるでしょうか?
日本人は、英文法にこだわるから、英語が話せないのではなく、むしろ、「日本人は英文法を学校で十分教わってきた」という幻想のせいで、文法を軽視しているので、英語が読めない・話せないんですね。
例題の英文が「??」だった人は、もう一度英文法を勉強することで、英語力がぐんぐん伸びるかもしれませんよ(^^♪